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地産地消
2017.08.01
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地産地消のメリットは?安心・安全な「大阪産のお野菜さん」を食べよう
その地域で生産されたものをその地域の人たちが消費する「地産地消」が注目を集めています。地産地消は、美味しいものを安全に食べられること、地域の食文化を守ること、エネルギーの削減や地域経済の活性化など、さまざまなメリットがあります。地産地消を意識して「大阪産のお野菜さん」で食卓を彩ってみませんか。
「安い輸入野菜をつい買ってしまう」。そんな声をよく耳にします。日本全国どこに住んでいようと、北は北海道、南は沖縄、さらに海外からの農林水産物が手に入る現代では、「その土地のもの」「季節の旬のもの」が見えづらくなっています。そこで、今あらためて考えたい「地産地消(ちさんちしょう)の大切さ」についてお話していきましょう。
「地産地消」が難しい時代だからこそ…
地産地消とは、まさに読んで字のごとく、「その地域で生産されたものをその地域の人たちが消費すること」を意味しています。
ここで思い浮かべてみてください。最近あなたの食卓に並んだ食材、スーパーで目にした食材のうち、あなたの住む都道府県、あなたの住む地域で採れた食材はどれくらいあったでしょうか。
例えば、パンや麺類などの原料である小麦は、ほとんどが海外からの輸入に頼っています。輸送の容易化、冷凍技術の発達、ハウス栽培の増加、そして農薬の使用など、さまざまな要因によって、遠く知らない土地で採れた食材が大量に手に入るようになった一方で、地域ごとに育まれた季節の恵みを、その土地々々で楽しむことが難しくなっているのではないでしょうか。
地域の食材をふんだんに使った郷土料理は、まさに地産地消の理想のかたち。ですが、今では、自分の生まれ育った町、住んでいる町の郷土料理が何か知らない人や、知っていても普段ほとんど口にしないという人が多いのかもしれませんね。
でも、こんな時代だからこそ、地域の野菜や魚などをふんだんに使った、郷土料理や家庭料理を次の世代に伝え、地産地消の大切さをあらためて考える必要があるのです。
地産地消のメリットって何だろう?
では、地産地消は具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。
栄養価が高く美味しい!
その土地の気候や土壌に適した旬の野菜は、農薬などで無理に育てる必要がありません。自然が育てたそのままの味わいを楽しむことができます。また、輸送する時間が短い分、新鮮な状態で食卓に並べることができます。自然が育てた新鮮な野菜は、栄養価も抜群です。
安全な食べ物を安心して食べられる
私たちの体を作る「食」は、安全でなければなりません。ですが、残念ながら輸入食品の偽装問題や産地の詐称など、食品すべてが信頼できるわけではないのが現状です。
一方で、生産者の顔が見え、生産者の思いを身近に感じることができる地元の野菜なら、その安全性を自分の目で確かめることができます。当然、厳しい目で見られる生産者は身の引き締まる思いでしょう。そのお互いの信頼関係が、地産地消の最大のメリットかもしれません。
地域の伝統的食文化を次世代へ
先にもお話したように、郷土料理や家庭料理に地元の食材は欠かせません。地産地消は、地域の伝統的食文化を守り、子どもたち、そのまた子どもたちへ残していくことにもつながります。古くから人々の健康を作ってきた伝統的な食文化を、思い出深い家族の味を、私たちの子どもたちにも受け継いでいきたいですよね。
環境や経済にも好影響
そのほか、遠い土地から食べ物を輸送するにはエネルギーが必要ですが、地産地消ならそのエネルギーを大幅に削減することができます。また、地域の農業は発展し、卸業者や小売業者も活気づくので、経済活性化が期待できます。地元のものを食べることで、地元が元気になるのです!
「大阪産のお野菜さん」を食べよう!
大阪の平成26年度の食料自給率は、47都道府県中46位と、東京に次ぐワースト2位です。生産高ベースでは、なんと5%にすぎません。大阪に住む人たちは、95%もの割合でほかの都道府県や海外の食べ物に頼っているという現状です。都市部は広くたくさんの人が住んでいるため、農地が少ないのは当然と言えます。
しかし、大阪にも府内で栽培され、多くの人に親しまれている野菜がたくさんあるのです。
例えば、ジューシーで食感までもがおいしい「泉州水なす」、甘みがぎゅっとつまった「泉州キャベツ」、カルシウムたっぷりの「大阪こまつな」、肉厚でやわらかな「しゅんぎく」、歯ざわりが最高の「大阪きゅうり」など、なにわ特産品に指定されているのは、全部で21品目。
なかでもおひたしや鍋物にぴったりのしゅんぎくは、全国2位の生産高を誇ります。大阪自慢のしゅんぎくをたっぷり使った鍋をするのもいいですし、泉州キャベツを使って、大阪の郷土料理お好み焼きを作るのもおすすめです。
これらの野菜は、JA大阪直売所、百貨店、ネットショップ、市場などで、どなたでも購入することができます。また、府内にあるいくつかのレストランでは、地元で採れた野菜の味を最大限に活かした料理を味わうこともできます。
地産地消はいいことずくめ
地産地消は、私たちの食の安心・安全や健康はもちろん、エネルギーの削減や地域の活性化、地域の食文化を守ることにつながります。そして何より、新鮮で美味しい食べ物を口にできるのですから、いいことずくめですよね。
大阪や大阪の近隣に住む方は、「大阪産のお野菜さん」で食卓を彩って、地産地消を楽しんでみてはいかがでしょうか。
関連記事:もっと大阪産野菜を!野菜選びに取り入れたい「地産地消」というキーワード
参考:
- JA大阪中央会|大阪の農業
- 大阪府/大阪産(もん)
- 都道府県別食料自給率について|農林水産省
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- 2017.08.01
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