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はじめの一歩村(新規就農研修)
2017.12.06
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新規就農「はじめの一歩」村 現地レポート⑤
新規就農者の育成に向けた新規就農「はじめの一歩」村の取り組みについて、今回は、富田林市のナカスジファームで実施したナスの接ぎ木実習や温床、穂木・台木育苗場の見学を紹介します。
接ぎ木とは病害に強い台木とナスの穂木を接ぎ合わせて、強い苗を作ることです。作業は大きく分けて接ぎ木苗を作ることと、接ぎ木苗を活着させることです。接ぎ木作業自体も重要ですが温床作りや穂木、台木の育苗も接ぎ木の活着率を向上させる重要な要素です。
温床とは接ぎ木苗をしっかりと活着させるために最適な状態(湿度75%、温度28℃)で接ぎ木苗を育てる場所です。地面部分は稲わらなどを重ね、発酵するときに出る熱などを利用して温床内を温めます。上部はハウス内にもかかわらずシートを多層構造にし、最適な状態を保つようにしています。また、稲わらが発酵するのは温床を作ってから3日から10日であり、接ぎ木をする日を逆算して温床の準備をする必要があります。
温床の発熱方法の説明を受ける受講生
接ぎ木の作業は①台木を地面から3cmほどのところで横に切り、穂木を挟み込めるように縦に1.2cmほどの切れ目を入れる ②穂木の茎を鉛筆を削るように1.2cm程とがらせる ③穂木を台木で挟み込み、クリップで固定し、棒で接ぎ木苗を支える の3点です。実習ははじめ手作業で行い、途中から専用の道具を借りて行いました。
接ぎ木の方法を説明を受ける受講生
受講生からは「穂木の削り方が難しかった」「段取りが大事なことが分かった」「貴重な経験ができてよかった」との声がありました。
現在は接ぎ木した苗を買うことも可能であり、接ぎ木をする農家も減少してきましたが、ナカスジファームでは、接ぎ木の技術を絶やすことのないよう、現在も取り組んでいます。
穂木の削り具合を確認する受講生
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- 2017.12.06
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