メーカーが地産野菜を使って商品開発するには?開発の流れや一例も紹介

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地産地消

2020.09.26

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メーカーが地産野菜を使って商品開発するには?開発の流れや一例も紹介

地産の野菜を使って新しい商品を開発するには、開発を担うメーカーが地域の生産者と消費者のニーズを汲み取り進めていく必要があります。地産地消で地域に貢献するためには、どんな野菜を使い、どのような商品を開発したら良いのでしょう。今回は、地産農産物を使った商品開発について、そのメリットや開発の流れ、具体的な開発例を紹介します。「地産野菜でヒット商品を作りたい」と考えている方は参考にしてみてください。

■地域産の農産物を使った商品開発とは

商品開発とは一般的には「新しい商品を開発すること」が主な目的です。どんな商品を作るのか商品のコンセプトを考え、それに合う原材料や製造・加工方法を考え、試作を繰り返しながらより良い商品を作りあげていきます。

地域で生産された農産物を使った商品開発を考えるとき、メーカーは、その農産物の美味しさや特性を理解し、生産者の想いを汲み取りながら形にしていく必要があります。

また、どんな商品に需要があるのか、消費動向を調査しておくことも大切です。農産物の美味しさを損ねず新しい商品を生み出すことは、市場調査や研究など非常に根気がいる業務といえます。

■地産地消で商品開発するメリットを考える

地域の農産物を使った商品開発のメリットを生産者、消費者、メーカー、外食産業・学校の4つの立場から見ていきましょう。

・地産地消のメリット①生産者

少量、規格外で市場に出せない農産物でも、地産地消に取り組むメーカーなら、加工、販売してくれる可能性があります。また、地元メーカーに依頼することで、流通経費の削減にもつながります。生産者の声も届きやすく、消費者の声やニーズが分かりやすいことからも、効率的に生産でき収益にも繋がりやすいでしょう。

・地産地消のメリット②消費者

地産農産物を使った商品の存在は、生産者をより近くに感じ、親近感や安心感が得られます。消費者自らが地産商品を買うことで、地域の経済活性化にもつながりやすいのです。

・地産地消のメリット③メーカー

地元の食品メーカーは、生産者と消費者をつなぐ役割を担っています。地産農産物を利用することで、流通経費や資源の無駄を削減することにもつながるでしょう。地域に密着した姿勢は、生産者や消費者からの信頼感が増し、企業のイメージアップも図れます。また、消費者側のニーズを汲み取りやすく、ニーズにマッチした商品を実現化しやすいのもメリットといえるでしょう。

・地産地消のメリット④小売・外食産業や学校

スーパーなどの小売業は、生産者の分かる地産商品を扱うことで食に安心を求める消費者を確保することが可能です。飲食店などの外食産業では、地産品で作った名物料理を提供することで地元や観光者の集客につながります。

学校給食に導入すれば、子供たちの食育として地産品の美味しさを知り、地域への感謝の心を育むことができるでしょう。

メーカーが地産野菜を使って商品開発するには?開発の流れや一例も紹介 photo 1

■農産物を使った新商品開発の進め方

農産物を使った商品開発をするにあたり、大きく3つの手順に分け解説します。

・地域の食卓に合った消費者ニーズを把握する

新商品を開発するとき、どんなに美味しく画期的な商品でも、消費者に受け入れられなければ利益は生まれません。地域によって、地産農産物や食文化、年齢構成や生活スタイルが異なるため、まずは地域の市場調査を行うことが重要です。

・使用する農産物や加工方法の選定

消費者ニーズを把握したら、次は加工する農産物を選びます。ここで、生産者と消費者のニーズを擦り合わせ、どの農産物をどのように加工するかを決めなければなりません。例えば、生産者から規格外野菜や、生産過多となった野菜を使って欲しいと要望があれば、それを家庭用食材にするか特産品にするかなど、誰にどんな目的で販売するかを考えておく必要があります。

・新商品の価値や使い方を宣伝

無事に新商品が完成したら、その商品の価値や利便性が伝わるよう宣伝を行います。せっかく新商品を開発しても、良さが伝わらなければ誰の目にも留まりません。地産農産物を使った理由や生産者の想い、開発者のこだわり、食べ方などを分かりやすく宣伝することは、利益を上げるうえでも重要なことです。

■地産地消で商品開発!具体例を紹介

地産地消の商品開発について実際の2つの具体例を紹介します。

・規格外野菜を使った加工食品

規格外野菜は生産するうえで必ず出るものですが、規格に合わないだけで味も栄養分も同じです。売りものにならない規格外野菜も、切って加工すれば立派な商品になるのです。

形や大きさの悪い野菜や果物をジュースやジャムにしたり、数種類の野菜を調理して「特産品の手作り弁当」として販売している例もあります。加工食品にすることで、消費者は地産品の美味しさを再確認できるでしょう。

・特産品のおいしさをスイーツにして提供

地産野菜を使って商品を開発するなら、スイーツに加工するのも良い方法です。例えば、食べるのに調理が必要なかぼちゃは「プリン」や「ケーキ」に加工したり、一般的に薬味として使う生わさびを「ソフトクリーム」にしたりと斬新な開発例もあります。スイーツは、情報発信源となる女性や若い世代に好まれ、話題性もあるため、地域の活性化につながるのではないでしょうか。

メーカーが地産野菜を使って商品開発するには?開発の流れや一例も紹介 photo 2

■地域の生産者と消費者のニーズを満たした商品開発を目指す

商品開発において、メーカーは生産者と消費者をつなぐ役割を果たします。生産者側のニーズをしっかりと汲み取り、新しい形にして世に送り出し、魅力を感じた消費者が買っていくのです。同時に、開発した商品を繰り返し買ってもらうには、常に消費者のニーズを把握しておかなければなりません。地産地消で商品開発を行うなら、地域に根づくメーカーこそ、率先して地域の生産者と消費者を結びつけていく必要があるのではないでしょうか。

参考サイト

https://www.shoku-ken.jp/15293008873200

https://www.morinaga-cook.co.jp/product_category/vegetable-fruit

https://www.saladcosmo.co.jp/company/cutyasai.html

https://ishinomaki-6jika.jp/archives/4494

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gizyutu/tisan_tisyo/t_yuryo/pdf/27_katudo8.pdf

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gizyutu/tisan_tisyo/t_yuryo/pdf/towada_aomori.pdf

https://www.maff.go.jp/tokai/keiei/shokuhin/chisan/merit.html

https://www.z-center.co.jp/effort/story/01.html”

https://rdsupport-haken.jp/column/000008.html

https://www.nihon-kankou.or.jp/detail/44483fc2270098433

◆大阪農産物を活用したコラボ事例集◆

商品開発担当者様お気軽にご相談ください。お待ちしております。

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  • 2020.09.26

著者プロフィール

ベジデコラボ事務局(㈱NKB)

農業から大阪を元気に。生産者と企業をつなげる地産地消プロジェクト「ベジデコラボ」。大阪産野菜を通じて様々なコラボレーションを展開しています。

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