活気あふれる地域の実現「富田林市きらめき農業塾」取材レポート!

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2021.06.15

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活気あふれる地域の実現「富田林市きらめき農業塾」取材レポート!

5月20日掲載の記事でご紹介しました新規就農希望者向け「富田林市きらめき農業塾」について、運営委員会会長の中筋秀樹さんに開設に至る経緯や想いを伺ってきました。

「富田林市きらめき農業塾」に興味がある方や入塾を迷っている方の後押しができればと思いますので、是非ご覧ください。

「ひとりで新規就農することの難しさを痛感した」それが始まりだった。

新規就農者を支援する研修や農業塾は、これまで様々に展開されていますが、個人的に印象深くて思い入れがあったのが、平成29~30年に大阪府とJA大阪中央会が富田林市内で開催した新規就農希望者向け農業塾「新規就農『はじめの一歩』村」の受入を行ったことです。一歩村2年間で31名の就農希望者を受け入れました。

「新規就農『はじめの一歩』村」を修了した新規就農希望者や周囲の新規就農者をみていて、強く感じたことは、研修を受けた後、新規就農者が実際に農業をはじめることのできる農地を見つける難しさや、農業が軌道に乗るまでの収支設計の難しさ等、新規就農者が直面する様々なハードルがあることです。またこれらのハードルがあるゆえに、志半ばに就農をあきらめたりする人が少なからずいる現状を目の当たりにして、新たに農業を目指す人たちを、地域全体で協力してサポートしていくことの必要性を強く感じました。また、「新規就農『はじめの一歩』村」は大阪府全域からの受入れだったため、富田林市外の地元へ戻って就農されることも少なくなく、卒業後のサポートが届かないという歯がゆさもありました。

そこで、地域で新規就農者に寄り添いながら育成し、栽培技術の習得、農業経営力の育成、そして就農後の定着・安定化までのサポートを受け入れ農家が全面的に支援する枠組みを新たに拡充した農業塾が、「富田林市きらめき農業塾」なのです。

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この取り組みが広まることで生まれる「価値」と「姿」

大阪府といいますと、農業のイメージをあまり持たれない方もいらっしゃると思いますが、実際には各地域で農家が魅力あふれる農産物を育てています。そして、何より都市に近いんです。「富田林市きらめき農業塾」がある富田林市も市内に1時間以内でアクセスできる、まさに都会の中の田舎って感じです。

新規就農者には、農業知識や農業技術の習得に加え、軌道に乗るまでの収支の設計、営農しやすい農地の確保が必要であることに加え、地域の農家たちとの関わりを持ち、コミュニケーションを図って、情報収集をおこなうことも重要です。

「富田林市きらめき農業塾」では、現在、研修受入れ農家のうち8人が相談支援役も担い、雇用就農先や農地探し、技術面・生活面などの悩み事に対応することに加え、これまでの新規就農経験者を中心とした「新規就農サポートデスク」によるサポート体制を通して、地域全体でサポートし、就農しやすい環境づくりをおこない、新規就農者を育成する予定です。

農業技術の習得をはじめ、同じ想いを持った仲間との出会い、専業農家との繋がり、就農に向けたサポートなど、農業の入り口から独立経営に向けた支援や、農業の楽しさと大変さを知るところまでのさまざまな研修プログラムを通じて、1人でも多くの「就農希望者」が「農業者」になれたらと思っています。

また、将来このような取り組みが、大阪府内の各市町村で取り組まれるようになれば、、大阪の農業の明るい未来が見えてくると考えています。

就農を目指す方のメリットとは?

「富田林きらめき農業塾」の運営は、 地元・富田林市で農業を営むメンバーが組織している「富田林市の農業を創造する会」が全面的にバックアップする予定であり、農業を営むにおいての必要な情報が数多く集まり、参加者に橋渡ししやすくなっています。 新規就農者の定着は大阪だけでなく全国的な課題ですが、一人でも多くの「就農希望者」が「農業者」になれたらと思っています。

活気あふれる地域の実現「富田林市きらめき農業塾」取材レポート! image 2

これから就農を志す皆さんにとって、きらめき農業塾は間違いなくプラスになるものと信じています。ぜひ、一緒に、農業を通じて幸せな人生を歩んでいきましょう。ご応募お待ちしています。

今回取材をさせていただいた中筋さんは、自身の農業経営以外にも、地域農業の維持と発展に向けた意欲を強く持ち「農業界に何が必要であるのか」や「どうすれば地域を巻き込み活性化できるのか」を常に考えておられました。お話の節々からも、農業は、その「地域」の人々の協力や農地があってこそ成り立つものであると考えておられるが伝わりました。

「富田林市きらめき農業塾」は、農業に興味のある方の目指す姿に合わせ、初心者の方向けの「基礎課程コース」と、一定の農業経験・知識のある方向けの「専門課程コース」の2コースで、6月30日までエントリー受付中です。農業経験問わず、ご興味のある方は、富田林市きらめき農業塾公式HP(URL:https://ookini.co.jp/kirameki/)をご覧ください!

中筋秀樹さんご紹介

中筋 秀樹(なかすじ ひでき)

富田林市きらめき農業塾 運営委員会会長

新規就農サポートリーダー

富田林市の農業を創造する会 担い手育成部会長

おおきにアグリ株式会社 代表取締役/ナカスジファーム代表    大阪府立農芸高校、大阪府立農芸大学校を卒業後、20歳で就農。33歳の時に先代から事業を継承。ナカスジファームでは、大阪なす、胡瓜の大規模生産をはじめ年間約30種類の野菜を生産。『農』を志す我々が農業のあるべき姿を想像する!という経営理念を掲げ、「これからの農業」を日々模索。2020年4月にはJGAP認証を取得。自身の農業経営以外にも、地域農業の維持・発展に向けた貢献意欲を強く持ち、「富田林市の農業を創造する会」の発起人の一人として新規就農者の育成に力を入れている。

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  • 2021.06.15

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